釣れるルアー、売れるルアー
こんにちは。
今回は釣れるルアー、売れるルアーというテーマです。
どういうことかと言いますと、今までの自然科学的な考えとはうって変わって行動経済学的な内容含んでいるテーマです。
まず釣れるルアーになるためには売れなきゃいけません。
たとえどんなにそのルアーの製作者がこのルアーで釣れた!、暴釣必須!、と言っても買った人達がそのルアーを使って釣れなくちゃ評判口コミは酷いものになり売れなくなってしまいます。
要はルアーには皆が使って釣れる物である必要性が前提にあり、そしてルアーは皆に買ってもらわないといけないという大大大前提があります。
魚を皆に釣らせ儲ける為にはまず人をルアーで釣らなくてはいけないんです(笑)。
よくCDの購買でCDのジャケットがカッコよかったという理由で購入するジャケ買いというものがありますがまさにそれです。
ルアーは魚がめっちゃ釣れそうな形状をしていてかつそれをパッケージが引き立てて上げる、そういうルアーを販売するのが釣ってもらうためには必要なことなんですね。
ここで、理系的には環境問題でプラスチック包装減らせーなどと言いたいところではありますが資本経済においてそれは中々致しがたい事です。売れなくなってはそれこそルアーの生産が無駄になってしまいかねない。
少し話がそれました。
言いたいことはこういうことです。
まず、「見た目が釣れそう」
これは過去に事例が結構あります。
例えば、メガバスのpop-x
このルアーはなんといってもリアル。しかもカラーバリエーションが沢山ある。
今にも動き出しそうな顔つきをしているルアーで、めちゃくちゃ売れたルアーの一つです。釣果にも定評があります。
逆に全然釣果が無いのにめっちゃ売れたルアーというのもあります。
それは です。
このルアーはメガバスにそっくりなフォントと造形、自然系な柄が多くしかかなり安かったためよく売れたそうです。
でもネット上で釣果報告が全然なく自分も持っていますが釣れた試しがないです。
ここで一つ整理しますと、
・釣れるルアーと売れるルアーは=でもなんでもない
・造形がリアルで自然系なルアーが釣れるというわけではない
ルアーを作るのって難しいですね、、、
人を釣るにはそれなりにリアルにしたりすれば釣れるのですが魚は騙せないみたいです笑
これからが話したかったことです。
人間は損得勘定を考えます。これについては特に説明は不要でしょう。
実は魚も損得勘定を考えています。
魚は生きるために体を動かす必要があります。そのために餌を食べてエネルギーを得なければいけません。
しかし餌を探すためには体を動かさないといけません。
そこで魚たちは食べることで得るエネルギーの量と餌を探すことで失うエネルギーとの関係を知っています。
一番理想なのは出来るだけ大きな餌をあまり泳がずに食べることです。
例えば70センチくらいの腹ペコニジマスが水槽にいるとする。餌にワカサギ5センチを100匹水槽に放します。そうするとニジマスは数匹食べた後お腹一杯になりました。生き残ったワカサギたちはそのまま水槽で一緒に暮らします。
この後に餌として死んだニジマス20センチを水槽に落とします。もちろんでかいニジマスはこの餌を襲うのですがその後数日間腹が減っているはずなのにワカサギ達を食べようとはしません。
このでかいニジマスはよほど空腹なときでなければ楽して食べるというスタイルで生きているんです。
結論を言うと、魚たちは損得勘定を働かせていて基本動きたくない。楽して飯食いたい。
ルアーを襲うのもgive and takeのtakeがありそうだから襲ってくるんです。