若人、魚を科学で釣る。

十代にして釣り歴十年以上の理系学生が、無謀にも物理学、生物学等を用いていかにして魚を釣るかを考察するブログです。無学な点多々あるかと思いますがあくまで自分の頭の中を整理をする事が目的でありますので御了承ください。

リアルなルアー

こんにちは。

今回はリアルなルアーというテーマです。

ぶっちゃけ私としてはリアルなルアーには懐疑的な見方をしています。いやもっと正確にいうとリアルなだけのルアーには否定的な考えを持っています。

例えば、マイワシにそっくりなジグがあったとしましょう。ジグのヘッド部はあのマイワシの頭のゴツゴツ感を忠実に再現しているとします。

果たしてそれは魚に対して効果的な泳ぎをするのでしょうか?ヘッド部分は精巧に再現されているということは細かい部分まで鉛がとびでていてそこで水の抵抗が生じていて複雑な水流がルアーの表面には起こっています。

しかしジグにしろミノーにしろある程度の重さであればその程度の水流ではむしろルアー動きの抵抗になるだけです。ルアーの動きに関して言うとはっきりいって邪魔になりかねない。ポッパーの口のように水を受け止めるくらいの抵抗がないと効果的なルアーの動きになりません。またルアーの形状で効果的なルアーの泳ぎを再現したいならカーペンタールアーのように綺麗な流線形であることが絶対条件です。

GTルアーのパンドラにしろ、ポッパーのハッスルポップにしろ、ガンマにしろどれも水の受け流し方が良い形状です。


f:id:orbea31kk:20190404195312j:image

パンドラ。ヘッドは横に楕円形で真ん中は縦に楕円形、テール部は円形をしている。

f:id:orbea31kk:20190404224847j:image

ハッスルポップ。テール部の形状が特異だが水流の受け流しという点では良い形状と言える。

このように実績が十分にあるルアーを並べてみても分かることはどれもパッと見て魚っぽい、リアルな形状のルアーとは言えないと言うことです。動きが魚を誘惑しているといえるでしょう。

余談ですが、カーペンターのルアーは全て貫通ワイヤーかつ低塗装です。

低塗装にすることによって泳ぎを極力だるくさせないようにしています。塗装を厚くすると耐久性こそ上がりますが重さと表面積が増えルアーの動きが悪くなります。

低塗装のデメリットととして耐久性が悪くなるため大物が掛かるとルアーが破壊されてしまう可能性があります。しかし貫通ワイヤーだと針が魚に掛かっている限りルアー本体が壊れてもなんとかなります。

だから私が最も良いと思うルアーはルアー全体が作る動きが最も優先されてリアルなルアーヘッド部が作る水流による抵抗を排除することで良いルアーの動きをし、塗装は出来るだけ薄く、貫通ワイヤーで、カラーバリエーションが豊富である物です。

もっと欲を言うとクリア系カラーがあると面白いですね、、、(それはまた別の機会に、、、)。

 

とこのようにリアルなルアーをボロクソに言ったわけですが、別にリアルなルアーが嫌いとは一言も言っておりません(笑)。

リアルな形状をしていて、動きがめちゃくちゃ良くて、貫通ワイヤー搭載なら文句ありません笑。ただ両立は物理的に難しいですね、、、。抵抗が増しながらも動きが良く、欲を言えば耐久性もあるようなルアー、、、。

作ってみたいものですね。